昨年試写会で拝見した映画『鑑定士 顔のない依頼人』。
公開は昨年12月13日でしたがレポしていなかったので、レポします!
〜STORY〜
かびに覆われた板れきが数世紀前の名画だと瞬時に気づき、僅かな筆の跡から贋作を見抜く、ヴァージル・オールドマン(ジェフリー・ラッシュ)。その本職はオークショニストにして鑑定士。神の眼のごとき鑑定眼と豊かな知識、そして天性の鋭い勘で、世界中の一流オークションからのオファーが絶えない男だ。
だが、芸術への熱烈な愛に比べて、ヴァージルは“人間”が苦手だった。早くに親を亡くし、結婚もせず、友人もいない。携帯電話は持たないし、食事も一人。さらに度を超す綺麗好きでも、人を遠ざけていた。高級ホテルのような住居は埃一つなく、行きつけのレストランには名前入りの専用食器が置かれ、トレードマークの手袋は食事中も外さない。
そんな彼の最上の楽しみは、自宅の隠し部屋の壁一面に飾った、女性の肖像画を愛でること。自分が仕切るオークションで、長年のパートナーであるビリー(ドナルド・サザーランド)が名画を格安で落札できるようにしむけていた…
敏腕鑑定士を演じるジェフリー・ラッシュは
『パイレーツ・カリビアン』の怪演でも知られ、
『英国王のスピーチ』ではアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞に
ノミネートされた実力派俳優。
彼が演じる鑑定士が、とある女性と知り合うことで
彼の人生が大きく変化していくストーリーなのですが
彼を取り巻く脇役のキャラクターがみんな濃い(笑)
美術品修復の天才ロバート(ジム・スタージェス)、
謎に包まれた依頼人の美女クレア(シルヴィア・ホークス)、
オークションの影の相棒ビリー(ドナルド・サザーランド)、
全てを記憶する女…
主人公を取り巻く全てのキャラクターから目が離せません!
ストーリー展開はゆったりとしているのですが
じわじわと謎に包まれていく極上のミステリー作品。
「ニュー・シネマ・パラダイス」「海の上のピアニスト」の名匠
ジュゼッペ・トルナトーレ監督が描くミステリー。
今までの作品とは全く作風の違うこの作品は
2013年観た作品の中で5本の指に入るくらい名作です。
一度観て結末を知った後に、
もう一度観たくなるほどの作品だと思います。
これは劇場でぜひ観ていただきたい作品です☆
【作品情報】
原題:La migliore offerta
製作年:2013年
製作国:イタリア
配給:ギャガ
上映時間:131分
公開日:2013年12月13日